マタニティ通信

2013年5月31日(金)更新

第101回「漢方、歯周病と胎児発育不全」

胎児発育不全を認めた場合、その原因を調べ診断をできるだけ確定することが大切です。原因不明の胎児発育不全には胎児血流の増加作用や血小板凝集抑制作用などにより当期芍薬散などが有効な可能性がありますが、母体に重篤な合併症があれば、その効果は期待しにくいと思われます。

また歯周病(妊娠性歯肉炎)により早産、胎児発育不全のリスクが高まることが報告されています。そして妊娠中は歯肉炎が起こりやすいといわれています。さらに歯周病は年齢、飲酒などより約7倍の早期低体重児出産の可能性が高まるとの報告もあります。

妊娠中は口腔内が不潔になり易いので食後、就寝前の歯磨きと妊娠中も継続して歯科を受診することをお勧めします。

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