2012年5月4日(金)更新
第45回 「母乳分泌について」
乳汁の分泌には、2つのホルモンが作用しています。一番関与しているのは、「催乳ホルモン」と呼ばれるプロラクチンで、乳汁の分泌を促す役目を果たします。もう1つは「射乳ホルモン」と呼ばれるオキシトシンで、乳汁を搾り出す役目を果たします。
赤ちゃんが乳頭を吸うと、その刺激が母の脊椎を通って、脳下垂体に伝わります。脳下垂体が刺激をキャッチすると、プロラクチンが分泌され、乳汁を作ります。同時に脳下垂体からオキシトシンが分泌されて乳汁を搾り出します。
この2つのホルモンの働きがかみあって母乳が出るのです。
赤ちゃんが吸わないと2つのホルモンは分泌しないので、出なくても吸わせることが大切です。