マタニティ通信

2012年3月2日(金)更新

第36回 「破水について」

破水とは、胎児を包んでいる卵膜が破れて、子宮内の羊水が子宮外へ流れ出る現象のことを言います。
破水には、

1.分娩第1期~第2期(子宮口全開大頃)にかけて破水する適時破水。
2.陣痛が起る前に破水する前期破水。
3.陣痛開始から子宮口全開大するまでに破水する早期破水があります。

破水すると、卵膜というバリアがなくなり、膣に存在する常在菌が子宮内に入り、胎児へ感染が及ぶ可能性があります。
特に少量の破水を、尿漏れと判断して、入浴をしたりする方がいらっしゃいますので「破水かな?」と判断に迷う症状があればすぐに病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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