マタニティ通信

2014年6月27日(金)更新

第157回「産後のセックスと避妊」

からだの回復を待って

からだの状態が回復していないままにセックスを行うと、会陰切開部の傷口が開いたり、細菌が入って子宮や膣にトラブルが起こることがあります。
 産後1ヶ月健診を受け、医師から「再開OK」の指示が出てからにしましょう。
 健診では、子宮の回復や悪露のようす、会陰の状態をチェックします。回復がはっきりわかれば、からだへの不安や恐怖も和らぐでしょう。

産後の家族計画

「母乳を与えている間は妊娠しない」といわれますが、これは間違いです。
 絶対に排卵が起こらないかというとそうではありません。また排卵は月経に先だって起こるので「月経がこないから安心」ということもできません。育児は想像以上に大変ですし、母体の回復を考えれば、次の妊娠までは1年ぐらいはあけたほうが無難です。セックスは再開した時からきちんと避妊をしましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
このサイトは最新のブラウザでご覧ください