マタニティ通信

2014年5月30日(金)更新

第153回「妊娠中の便秘と漢方」

便秘は半数近くの妊婦さんにみられると言われています。
 酸化マグネシウム(カマ、マグミットなど)、ラキソベロンなどを用いることでかなりの症状の改善が認められますが、漢方薬を用いることで効果がみられることがあります。

最初は作用が強くなく、子宮収縮作用のある大黄が含まれていない桂枝加勺薬湯、小建中湯が用いられます。桂枝加勺薬大黄湯は大黄が含まれていますが、大黄の緩和する勺薬が配合されており、作用もマイルドであるので最初に用いられます。また大建中湯も効果があるとの報告もあります。

頑固な便秘には麻子仁丸、潤腸湯などを用いることもあります。ただし大黄が含まれているので継続しての使用は避けたほうがよいと言われています。

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