マタニティ通信

2014年4月11日(金)更新

第146回「生理的体重減少とは」

生まれてすぐの赤ちゃんは、生後数日は体重が減少します。
生後2,3日は飲む量に比べ、体から出る水分量が多いため、一時的に体重が減少します。これを生理的体重減少といい、正常正期産児では、約1週間で出生体重に戻り、その後増加していきます。
失われる水分として、便・尿・汗や不感蒸泄があります。
(不感蒸泄とは、呼気や皮膚から、目に見えない蒸発によって失われる水分をいいます) 
新生児は不感蒸泄が多く、成人より体重に占める水分量が多い為、水分バランスは変化しやすい状態にあります。個人差が大きく、脱水や低血糖にも陥りやすい為、医師や助産師等に相談しながら授乳しましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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