マタニティ通信

2014年2月14日(金)更新

第138回「硬膜外麻酔の利点とは」

硬膜外麻酔の利点とは
●分節麻酔
●長時間の手術に対応可能
●無痛分娩に対応可能
●術後鎮痛
●血圧低下や呼吸抑制の発生がゆるやか

硬膜外腔という部分に麻酔薬や硬膜外カテーテル(細いチューブ)を入れるため麻酔効果の範囲を調整でき様々な手術に用いることができます。留置したカテーテルを使い投与する局所麻酔薬の量を調節することによって長時間の手術や無痛分娩にも対応することができます。また持続注入することで術後の痛みを軽減することもできます。

麻酔薬は硬膜をとおり脊髄にゆっくりと作用して麻酔効果を発現するため急激な血圧低下や呼吸抑制がおきにくいというメリットがあります。

執筆者

中川産科婦人科 麻酔科医師 中川 聖子

麻酔科医師:中川 聖子
Masako Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部麻酔・蘇生科学教室入局

職歴
県立広島病院
安佐市民病院
広島大学医学部附属病院
資格
日本麻酔科学会 麻酔科専門医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コース 修了
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