2013年6月21日(金)更新
第104回「妊娠と下肢静脈瘤」
妊娠した女性の1割程度に、下肢静脈瘤ができると報告されています。
原因として、妊娠中の血液量の増加と大きくなった子宮による骨盤静脈の圧迫によるものと考えられています。
動脈に比べると静脈は血管の壁が薄いため、拡張して膝の裏や脚の裏側の血管が浮き出たり、外陰部や肛門(痔)に同様な症状ができることもあります。
悪化すると痛みや腫れを伴い、熱を持つ静脈血栓症という炎症を起こすこともあります。 出産後80~90%の人が下肢静脈瘤は消失するとも言われていますが、初産より、第二子以後の妊娠時に下肢静脈瘤ができやすい傾向があるとも言われています。
対処法としては、足を挙上する・弾性ストッキングの着用・体重のコントロールが大切です。