マタニティ通信

2013年4月26日(金)更新

第96回「妊娠中の便秘(大建中湯)」

大建中湯は腸の運動のバランスを良くする働きがあります。
腹部手術後の合併症である腸閉そくの治療に使用するだけでなく、その予防、再発防止など消化器外科領域で広く使われています。

また妊娠中は胎盤から分泌される黄体ホルモンが腸蠕動と低下させること、子宮が大きくなることで便秘になり易くなります。 

便秘に用いる漢方薬に多く含まれる大黄は子宮作用を起こす可能性があるために妊娠中は慎重投与となっていますが、大建中湯は山椒(さんしょう)、人参(にんじん)、乾姜(かんきょう:乾燥した生姜の根)などが用いられており大黄は含まれていません。そのため妊婦さんには安全に用いられると考えられています。

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