マタニティ通信

2013年4月19日(金)更新

第95回「沐浴」

新生児は新陳代謝が活発で、発汗や皮脂の分泌が多く、排泄も頻回におこないます。皮膚が不潔になりやすく、そのため、しばしば湿疹、かぶれ、あせも等が発生しやすくなります。

沐浴は、皮膚表面の清潔を保ち、児の全身を観察するために行います。温浴・皮膚刺激・適度な運動により血行を良くし、新陳代謝を促進し、哺乳力を高める効果があります。親子間のスキンシップやコミュニケーションを深める機会にもなります。

抵抗力が弱く感染しやすい新生児期は、ベビーバス等での沐浴を毎日おこない、大人と一緒の入浴は1ヶ月頃から始めましょう。
沐浴を家族でスムーズにおこなうために、沐浴指導を受け疑問や不安を解消しておきましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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