マタニティ通信

2012年7月20日(金)更新

第56回 「サイトメガロウイルス(CMV)感染症」

サイトメガロウイルスは、唾液、尿、血液など、さまざまな体液中に存在していているウイルスです。接触感染などによって広がりますが、健康な人であれば感染してもほとんど症状はありません。

近年、若年者のCMV抗体保有率低下に伴い、妊娠中に初めて感染してしまう可能性が高くなることが心配されています。妊娠中に感染した場合、胎児の脳に障害をおこしたり、難聴になったりすることがありますが、必ず児に影響を及ぼす訳ではありません。
しかし、妊娠中に特定できる検査はなく、確立した治療法もありません。

妊娠中は特に、こまめな手洗い・子どもの唾液・鼻水をブロック・食べ物・飲み物・食器を共有しない・性交時にはコンドームを装着するなどして、予防しましょう。

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