マタニティ通信

2011年12月16日(金)更新

第25回 「高齢出産について」

35歳以上の出産を高齢出産といいます。初産に限らず、2人目以降の妊娠も同様です。リスクとしては、妊娠・分娩中の合併症の上昇や、ダウン症に代表される染色体異常の確率が20歳代に比較すると高くなると言われています。

34歳までなら出産に問題なしと考えがちですが、35歳を境に急に危険性が上昇するわけではありません。
出産をスタート時点と考えると、生活力や経済力などではプラスとなることもあります。また、若い頃よりは体力面では劣ってしまうものの、精神面では年齢を重ねた方がゆとりを持てることもあります。

 まずは正しい知識を身につけ、母児共に健康的な出産を心がけましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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